どうも!@ichitaroです。
新鮮でおいしいコーヒー飲んでますか?
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このエントリーは、スペシャルティコーヒーと言えば真っ先に名前が挙がるといっても過言ではない、東京に3店舗を構える堀口珈琲さんから通販で取り寄せたコーヒー豆の紹介記事になります。
今回飲んでみたのは ROASTERS’ BLEND という期間限定で販売するというコーヒー豆になります。
堀口珈琲の焙煎士が毎年テーマを設けて商品を企画し、端正に焼き上げるというROASTERS’ BLENDとはどんなコーヒーなのか。
今回僕は3パターンの抽出方法で飲んでみました。
それぞれの淹れ方でどんな違いがあるのかを紹介していきます。
皆さんがコーヒーの通販とおいしいコーヒー豆を選ぶ際の参考になれば幸いです。
ROASTERS’ BLENDとはどんなコーヒーなのか?
堀口コーヒーさんにはたくさんのブレンドコーヒーがありますが、僕はその中で♯1 BRIGHT&CITRUSY ハイローストと♯7 BITTERSWEET&FULL-BODIED が気に入っています。
今回のROASTERS’ BLENDとはどんなコーヒーなのでしょう?
買ってみようと思ったきっかけ
堀口珈琲さんからのメールでこのコーヒーの存在を知ったのですが、そのメールには次のような誘い文句が。
今回お伝えしたいことはただひとつ。あの『ROASTERS’ BLEND』が今年もついに登場です。使用している素材に限りがあり、今回は10月24日(水)までの2週間限定販売とさせていただきます。最高の素材にロースターの全てを注ぎ込んだ至極の一杯をお楽しみください。
堀口珈琲ネットショップからのメール
期間限定
最高の素材
すべてを注ぎ込んだ至極の一杯
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こんな言葉が並べられたら・・・
「買うしかないな!」笑
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と条件反射で注文していました。
うまいメール書くよなぁ。(笑)
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使われている豆の種類
このブレンドに使われている豆の種類は次の3種類ということです。
- コスタリカの「【ロス・クレストネス】エル・アルト」
- コロンビア「ラ・ファルダ」
- エチオピア「ウォルカ・ウリ」
コロンビア「ラ・ファルダ」とエチオピア「ウォルカ・ウリ」は現在未発売の商品ということで、そうした豆を味わえるというのも期待が高まりますね。
それぞれの豆の産地からすると、華やかな香りと酸味に特徴があるのかなと想像しますが、焙煎度はフレンチローストとなっているので、果たしてどんな仕上がりなのか、気になりますね。
チーフロースター小林さんのブレンド解説
このROASTERS’ BLENDの専用ページには商品の紹介とともに、この企画を担当したチーフロースター小林さんの解説があります。
そこにはこんな文章が。
テーマ『Golden Slumbers』について
今回のRoasters’ Blendで僕たちがとことん追求したかったのはカップ一杯をとおしての『心地よさ』です。
ブレンドの素材選定では、多くの優れたコーヒーのなかから特にエレガントなフレーバーが印象的なものを選りすぐりました。
また、アプローチにおいてはそれらの素材を深く焙煎するなかで生まれるメロウネス(円熟感やまろやかさ)を大切にしています。
立ち昇る芳しい香りからまろやかな口あたり、そして穏やかに消えていく甘い余韻に至るまでゆっくり時間をかけて一杯のコーヒーを愉しむ…『Golden Slumbers=心地よいまどろみ』というテーマにはそんな至福のひとときを演出するコーヒーでありたいという想いが込められています。
なお、ピンときた方もいらっしゃるかと思いますが今回のテーマは英国の人気アーティスト作の同名曲から引用しました。御歳76歳になる彼が今月末に来日公演を行うと知ったとき、ふとよぎったこの曲のメロディが思案中のブレンドイメージと重なったのがきっかけです。
ROASTERS’ BLENDの専用ページより引用
↓これのことですね。
それではTHE BEATLESを聞きながらコーヒーを淹れて飲んでみましょう!
ペーパードリップで飲んでみた!(HARIO v60を使用)
まずはペーパードリップで飲んでみることにしました。
ここからは写真で抽出方法を紹介していきます。
豆の状態を確認します
封を切って豆を確認しました。
フレンチローストの割にはほとんど油が浮いていないきれいな豆でした。
なんで油浮かないんだろう。さすがはプロ中のプロの焼いた豆です。
ちなみに堀口珈琲さんのパッケージはチャック式ではないので、一度封を切ったら再利用できません。
コーヒー豆を保存するために密閉できる容器を用意しておきましょう。
僕は無印良品のキャニスターを愛用しています。
もし飲みきるまでに2週間以上かかるようなら冷凍保存がおすすめですよ。
抽出レシピ
この時の抽出レシピは以下のとおりです。
- 豆の量 : 20g
- お湯の量 : 300ml(87℃)
- 注ぎ時間 : 120sec以内
- 抽出方法 : きゃろっと式(150ml抽出+150mlたし湯)
- ドリッパー : HARIO v60
豆を挽き、ドリッパーにセットします
なるべく粉が均一に水平になるようにトントンと均します。
お湯を注ぎ、30秒蒸らします
蒸らしを行なうことで粉が膨らみ、この膨らみがろ過層となって、美味しいエキスが流れ出ていきます。
少しめんどくさいかもしれませんが、必ず蒸らしの工程を入れましょう。
新鮮で焙煎してから数日のコーヒー豆は、モコモコと膨らんできます。これを見るのが楽しみになっています。(笑)
のノ字を描くように2~3回お湯を注ぎます
中心から細くゆっくりとお湯を注いで行きます。ペーパーに直接お湯をかけないように注意しましょう。
ドリッパーをサーバーから外します
目的の湯量(この時は150ml)に達したら、ドリッパーをサーバーから外します。
この時ドリッパーにお湯が残っていても気にせずに外して下さい。
時間をかけても美味しいエキスは最初の注湯でほとんど出てしまっているので、苦味や渋みが強くなるだけですので。
この後お湯を150ml足して計300mlのコーヒーの出来上がりです。
カップに注ぎます
サーバーからカップに移します。
僕はお気に入りのボダムのダブルウォールグラスを愛用しています。
味をチェックします
さっそく飲んでみましょう!
感想は?
まず舌の奥のほうに甘味を感じます。
その後に遅れて苦みがやってきます。でも全体では甘味優勢。
飲み込んだ後にも舌の奥に余韻が残ります。
いやな渋みやエグミではない、でもほろ苦い「何か」がそこにいます。
そしてまた一口、口に含むとやっぱり甘味が口の中に広がります。
飲み終わるまでこの繰り返しが続いていきます。
@ichitaro
■個人的評価の備忘録
- 苦味:★★★★☆(嫌味のない苦味)
- 酸味:★☆☆☆☆(微かに感じる程度)
- 甘み:★★★★☆(探したくなるカラメル系の甘み)
- 渋み:☆☆☆☆☆(渋み、エグミは感じない)
- 風味:★★★☆☆(まとまりよい)
- コク:★★★★★(コーヒーらしい。飲んで落ち着く)
- 香り:★★★☆☆(強くはない。深煎り独特のもの)
- 後味:★★★☆☆(余韻が長く残る)
- 総合:★★★☆☆(また飲んでみたい)
堀口珈琲推奨の淹れ方で飲んでみた!
以前、堀口珈琲さんで購入した際についてきた冊子に「おいしく淹れるために」というページがありました。
そこにあったオススメの抽出方法でも淹れてみました。
※1杯150cc、1杯増やすごとに豆10gずつ足します。
ローストレベル | 豆の使用量 | 抽出時間 |
ミディアム/ハイ | 15g | 2分 |
シティ | 20g | 2分半 |
フルシティ | 22g | 3分 |
フレンチ/イタリアン | 25g | 3分半 |
抽出レシピ
抽出レシピは以下の通りです。
- 豆の量 : 25g
- お湯の量 : 150ml(90℃)
- 注ぎ時間 : 3分30秒
- 抽出方法 : 堀口珈琲推奨フレンチロースト用
- ドリッパー : HARIO v60
味をチェックします
堀口珈琲推奨の淹れ方で抽出した珈琲はどうだったでしょう?
苦味も酸味もコクもギュッと詰まったような感じです。
@ichitaro
単に濃くなっただけでなく、旨味が増しました。
前にも同じような経験したことあるけど、堀口珈琲の豆は
堀口珈琲推奨の淹れ方で淹れたほうが、
焙煎士の方の狙い通りの味に近づけるのだと、
改めて思いました。
■個人的評価の備忘録
- 苦味:★★★★☆(美味しい苦味)
- 酸味:★★☆☆☆(酸味もしっかり感じます)
- 甘み:★★★★☆(探したくなるカラメル系の甘み)
- 渋み:★☆☆☆☆(抽出時間が長いので少し渋みはあるかな)
- 風味:★★★★☆(風味は増しました)
- コク:★★★★★(どっしりと安心する味)
- 香り:★★★☆☆(強くはない。深煎り独特のもの)
- 後味:★★★☆☆(しっかりと余韻が長く残る)
- 総合:★★★★☆(しっかりと美味しい珈琲でした。ニヤッとできました\(^o^)/)
フレンチプレスで飲んでみた!(BODUM KENYA使用)
フレンチプレスでも飲んでみました。
ペーパードリップは中細挽きで豆を挽きますが、フレンチプレスは粗挽きにします。
自分で挽かない場合はお店で荒挽きにしてもらうか、コーヒー専門店であれば「フレンチプレスで飲みます」と言えば、ちょうどよい加減に挽いてくれるでしょう。
抽出レシピ
抽出レシピは以下の通りです。
- 豆の量 : 16g
- お湯の量 : 350ml(95℃)
- 浸漬時間 : 4分
- フレンチプレス : BODUM KENYA
コーヒー粉をビーカーにセットします
熱湯を半分まで注ぎ、30秒蒸らします
お湯が湧いて用意ができたら粉をビーカーに淹れます。
フレンチプレスの場合はお湯はなるべく熱い方がよくエキスを抽出してくれるようです。
タイマーをスタートさせてお湯を注いでいきます。
お湯を中程まで注ぎ、30秒ほど蒸らします。
蒸らしはやる場合とやらない場合がありますが、香りを楽しめるので僕は蒸らしの工程を入れています。
お湯をすべて注ぎます
蒸らしが終わったら、口から3cmくらい下までお湯を足します。
そのまま4分間じっと待ちます。
4分たったらプランジャーを押し下げます
お湯を入れはじめてから4分が経過したら蓋をしてプランジャーという棒を押し込み、上に浮いているコーヒーに粉を舌にプレスして、粉とお湯を分離します。
プランジャーが下まで下がったら完成です。
カップに注ぎます
ビーカーからカップに注ぎます。
味をチェックします
フレンチプレスの味を確認します。
フレンチプレスで飲むと粉っぽさとコーヒーオイルで
コッテリ系の味となります。
コーヒー豆の持っている味をそのまま出してくれるので
美味しいコーヒーは本当に美味しく飲むことができます。
で、やっぱり苦味の後に舌に残る甘みを探すんだけど、
ペーパードリップよりさらに簡単にみつけることができました。@ichitaro
こっちも美味しいなぁ。
■個人的備忘録
- 苦味:★★★★☆(美味しい苦味)
- 酸味:★☆☆☆☆(うっすらと感じることができる)
- 甘み:★★★★☆(ペーパーより甘みあり。冷めるとなおよし)
- 渋み:★☆☆☆☆(微粉が少し渋みとなるのか。後半に感じる)
- 風味:★★★★☆(より高い温度で淹れるからか香りが強くなる)
- コク:★★★★★(ペーパーと同じくコーヒーらしい。飲んで落ち着く)
- 香り:★★★☆☆(強くはない。深煎り独特のもの)
- 後味:★☆☆☆☆(オイルと微粉でより口の中に長く残る)
- 総合:★★★☆☆(人によっては重く感じるかも)
ステンレスフィルターで飲んでみた!(HARIO カフェオール使用)
ステンレスフィルターでも飲んでみました。
ペーパードリップとフレンチプレスのいいとこ取りをした味を出してくれるこのフィルターですが、今回はどうでしょう。
抽出レシピ
抽出レシピは以下の通りです。
- 豆の量 : 20g
- お湯の量 : 300ml(87℃)
- 注ぎ時間 : 120sec以内
- 抽出方法 : きゃろっと式(150ml抽出+150mlたし湯)
- ドリッパー : HARIO カフェオール
お湯を注いで抽出します
注いだお湯が真ん中に集まってサーバーに落ちていきます。
たし湯をします
150ml抽出した後はお湯を150ml足していきます。
カップに注ぎます
味をチェックします
サーバーからカップに注いて、さっそく飲んでみます。
ステンレスフィルターで抽出したコーヒーはどうですか?
あれ?
@ichitaro
思ってたよりも甘みを感じない。
苦味が強く出過ぎたのかな?
コーヒーの温度が下がってきてから飲みやすくなったけど、
3つの中ではこれが好みからは遠かったな。
■個人的備忘録
- 苦味:★★★★☆(苦味が強く出てしまった)
- 酸味:☆☆☆☆☆(なんかバランスが崩れた感じ)
- 甘み:★★☆☆☆(甘みが無いわけじゃないけど、うまく出なかった)
- 渋み:★☆☆☆☆(微粉が少し渋みとなるのか。後半に感じる)
- 風味:★★★☆☆(風味もそれほど強く感じなかった)
- コク:★★★☆☆(うーんコクというより苦味が強かった)
- 香り:★★★☆☆(強くはない。深煎り独特のもの)
- 後味:★☆☆☆☆(すこし渋みがでてしまった)
- 総合:★★☆☆☆(バランスが悪いコーヒーだった)
まとめ
3パターンの飲み方でROASTERS’ BLENDを味わってみました。
このレビューではステンレスフィルターでの抽出が上手くできなかったのですが、後日お湯の温度を83℃にしてじっくりと抽出してみたら、しっかり甘みの乗ったコーヒーを味わうことができました。
抽出時のパラメータをメモっておき、微調整をして自分好みのコーヒーに近づけていくのは楽しいですね。
焙煎まではお店任せですが、抽出方法は自分次第です。
美味しく飲むには自己流もいいですが、まずはそのお店が勧めているパラメータで淹れてみて、そこから自分の好みに近づけて行く方が近道かもしれませんね。
このROASTERS’ BLENDは期間限定販売ということなので、常時頼める商品ではないですが、また機会があれば飲んでみたいと思えるコーヒー豆でした。
それでは、よいコーヒーライフを!
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