どうも!@ichitaroです。
新鮮でおいしいコーヒー飲んでますか?
この投稿は北海道恵庭市からスペシャルティコーヒーを届けてくれる珈琲きゃろっとさんの毎月の定期便「くるべさ」で取り寄せているコーヒー豆のレビュー記事になります。
今回届いたのは【お任せ1】マンデリン・ケガラン(中深煎り)と【お任せ2】ケニア・ガチラゴAB(中深煎り)いう2種類のコーヒー豆になります。
コーヒー鑑定士の世界基準である「SCAA認定 カッピングジャッジ」という国際認定資格を取得している焙煎士の内倉さんが焼き上げたのはどんなコーヒーなのか?
ペーパードリップ、フレンチプレス、ネルドリップ、ステンレスフィルターと様々な淹れ方を試してみて一番おいしかった抽出方法を紹介していきます。
皆さんがコーヒーの通販とおいしいコーヒー豆を選ぶ際の参考にしてください。
マンデリン・ケガラン(中深煎り)とはどんなコーヒーなのか?<

マンデリンというと、インドネシアのスマトラ島北部で採れるアラビカ種のことをいうようですが、インドネシアの独特の精製法であるスマトラ式で作られる豆は非常に特徴のある香りと味を持っています。
少なくともこれまでに数種類飲んできたマンデリンの各銘柄ですが、根底には土臭い感じだけどスッキリと鼻に抜けていくような特徴を持っていました。
でも、このケガランはちょっとそれとは違う印象を持ちました。
産地の説明については、きゃろっとさんのサイトから引用させていただきました。
<blockquote>スマトラ島北部のアチェ州ゲガラン地区の小農家が手摘みしたマンデリン。
エチオピアやケニアなどと並び、生産地域の特徴が色濃く醸し出されています。
特にアチェの特別な地域で作り出されるマンデリンは、その品質の高さと、フレーバーの複雑さで世界中のコーヒー愛好家から注目を受けています。
ゲガラン地区では、いずれも小規模の農園でコーヒーを生産しているため、収穫したコーヒーチェリーはひとつの場所に集めて管理しています。
集められたコーヒーチェリーは、スマトラ式と呼ばれるスマトラ島に伝わる伝統的な方法で精製されていきます。
この地域は肥沃な土壌ですが、高温で降水量が多く、乾季があまりはっきりしていません。
恵まれた気候ではないからこそ生まれたこの精製方法が、マンデリン特有の複雑なフレーバーを作り出します。
この精製方法では、コーヒーチェリーの果肉を除去した後、6時間程度、水を張った巨大な発酵槽で保管します。
その後、2~3日ほど天日乾燥を行い、水分が完全に抜け切らないまま脱穀して、再度天日乾燥をしています。
最終工程は、専用の工場で重さや大きさで選別され、さらに人の手によって不純物などを取り除きます。
このように、アチェマンデリンのスペシャルロットとして作り上げられています。
最後まで手作業で仕上げられたこのコーヒーは、個性的で様々な風味を有した複雑なフレーバーを兼ね備えています。
珈琲きゃろっと
味の特徴は?
マンデリンのスペシャルロットということで味の方が気になります。
これまで飲んだことのあるマンデリンの豆は深煎りがほとんどだったと思いますが、このケガランは中深煎りということです。
またきゃろっとさんの説明では以下のような個性的で様々な風味と複雑なフレーバーを兼ね備えているということです。
珈琲きゃろっと
オレンジピールのような爽やかな香りといぐさやクローブといったオリエンタルでスパイシーなキャラクターが融合して、ゲガラン独特のアーシー感を作り出しています。
では、さっそく飲んでみましょう!
飲んでみた!

この豆が到着してからペーパードリップ、フレンチプレス、ネルドリップ、ステンレスフィルターの各抽出器具で淹れてみました。
平日の日中は仕事の合間に飲むのですが、オフィスの給湯室ですばやく淹れることができることから、もっぱらフレンチプレス(BODUM社のトラベルプレス)を愛用しています。
フレンチプレスで淹れたケガランはいわゆるマンデリン的な苦味やフレーバーとは違った印象を受けました。どちらかというと標高の高いところで採れる酸味と甘味の味が含まれています。
マンデリンと中米系の豆のブレンドを想像させるような、程よい苦味とコーヒーオイルたっぷりのコク、そこに爽やかな酸味とともに、飲み込んだ後には甘みが口の中に残りほどなく消えていきます。
.
うまいなぁ〜☺
.
思わず漏れるひと言。
個人的にはペーパードリップでさっぱり飲むよりもコクと甘みがより感じられるフレンチプレス・ステンレスフィルターの方が好みでした。
.
しかーし、今回初物となる「ネルドリップ」に挑戦してみました。
かなり以前にきゃろっとさんから送られてきていたネルフィルターが、使わずに眠っていたので、寒くなって温かいコーヒーがおいしい季節に満を持しての登場と相成りました。

ネルドリップで淹れたケガランはどうでしょう?
.
こっ・・・これだ!
.
味はフレンチプレスと近い感じなんだけど、よりまろやかで、よりクリーンな一杯でした。
澄み切ったコーヒーの色がメッチャよかったな(笑)
オススメの抽出レシピ
今回、一番気にいったネルドリップで淹れたときの抽出レシピは次の通り。
- 豆の量 : 23g(中細挽き)
- お湯の量 : 250ml(87℃)
- 注ぎ時間 : 150sec以内
- 抽出方法 : きゃろっと式応用編(100ml抽出+150mlたし湯)
- ドリッパー : cotton100% ネルフィルター
ケニア・ガチラゴAB(中深煎り)とはどんなコーヒーなのか?

ケニアの豆らしい大きくふっくらとした豆です。
ケニアの豆は酸味に特徴があり、トマトのような独特の甘みを感じるものあります。香りも独特のものがあり、だいたい中深煎りから深煎りでおいしく飲めるポイントがあるといった印象です。
このガチラゴの特徴についても、きゃろっとさんのサイトから引用させていただきました。
ケニアにコーヒー生産が広がった1964年にカギマ農協傘下のファクトリーとして設立されたガチラゴ・ファクトリー。
現在は、所属する農協が変わり、1994年よりニューガツリ農協に属し、1,400人の小規模生産者からコーヒーチェリーを集荷し生産処理を行っています。
ファクトリー周辺の気候条件は、年間を通して13~24℃と冷涼。
年間2回のはっきりとした雨季により適切な降雨量がもたらされ、コーヒー栽培に理想的な土地と言われています。
土壌も、肥沃で水はけの良い火山性の赤土が深く堆積され、生産されるチェリーは大きな恩恵を受けています。
収穫後、チェリーは直ちにファクトリーに運ばれパルピングという外側の皮を取り除く作業がされます。
使用する水は、貯蔵タンクとリサイクルウォーターから汲み上げた水を利用します。
発酵工程は、気候状況に応じて、浸水した状態で発酵するか、水を使わず発酵するかを、それぞれ使い分けられています。
一晩の発酵工程が終わると、水洗いをし、さらにきれいな水につけ置きをされ、コーヒーの実を覆っている内果皮の外側に付着している、ぬるした粘液を取り除きます。
その後、木製の棚に金網を付け、麻袋などを敷いたアフリカンベッドで乾燥させ、仕上げられます。
ガチラゴ・ファクトリーでは、前年までに蓄えられた資金から、メンバーの学費や農園への投資、緊急を要する支援など、目的に応じた融資制度が取り入れられています。
また、各農家は、ファクトリーのマネジメントサービスを利用する事で農技師から適切なアドバイスを受ける事ができます。
長期的なゴールは、農家の技術向上による生産量の増加です。
既に、セミナーや持続可能な農業に関する印刷物を提供する事など多くの取り組みを実践しています。
こうした取り組みが結実することで、収量と品質が向上し、生産者にとっても高い収益確保が可能となります。
ガチラゴは、小規模生産農家との透明性を重視し、信頼関係を築きながら持続的なコーヒー産業の発展と、ケニアのコーヒーの品質の底上げに対して真剣に向き合っています。
コーヒーの品質にも地域の取り組みにも努力を惜しまないガチラゴ・ファクトリーのコーヒー。
珈琲きゃろっと
味の特徴は?
ケニアの豆は苦味に特徴があるイメージをもっています。酸味と甘味もしっかりしてる一方、赤黒い果実をイメージする苦味が含まれている感じです。
このガチラゴの豆からはどんな味が抽出されるのか?
きゃろっとさんの説明では以下のようなフルーティーなキャラクターを備えているということです。
口に含んだ瞬間に、口の中で膨らむようなボディ感。
珈琲きゃろっと
とろっとした口当たりが舌を包み込みメイプルシロップのような甘さが長く持続します。ラズベリーやアプリコット、マンゴーのようなキャラクターが魅力のコーヒーです。
さて、ではさっそく飲んでみましょう!
飲んでみた!

この豆が到着してからペーパードリップ、フレンチプレス、ネルドリップ、ステンレスフィルターの各抽出器具で淹れてみました。
どの淹れ方も甲乙つけがたいですが、気持ち豆を多めに使うことでよりコクが増してこの豆の特徴を味わうことが出来るようです。
よく淹れるのはペーパードリップできゃろっと式(150ml抽出+150mlたし湯)。
でも今回は普通に薄めずに20gの豆を使って150ml抽出で飲んでみた時が、酸味、苦味、甘みがバランスよく調和して思わずニコッとしてしまう1杯がはいりました。
.
こちらの豆でもネルドリップで飲んでみました。
コーヒーオイルは感じることができるし、でも微粉がコーヒーに残らに一杯を淹れることができるので、コクがあるのにスッキリしたコーヒーを淹れることができました。
きゃろっとさんはこのネルドリップでの淹れ方を推奨しているので、改めて、その豆を焙煎してくれたお店が推奨する飲み方を真似することが、おいしいコーヒーにたどり着く近道なんだと思いました。
まとめ

今回のマンデリン・ゲガランとケニア・ガチラゴABは両方とも中深煎りの大きめの豆で、味のキャラクターも似ていると感じました。
苦味の程度がちょうどよく、それでいてしっかりと酸味と甘味が感じられる。
産地の特徴的な味を内包しながらも、独自の方向性を持って作られている。そんな印象を持ちました。
.
どちらもとてもおいしくかったですが、特にマンデリン・ケガランはまたリピートして飲みたいと思えるコーヒー豆でした。
■マンデリン・ゲガランの個人的備忘録
- 苦味:★★★☆☆(やさしい苦味)
- 酸味:★★★☆☆(柑橘系の酸味がちゃんと出てる)
- 甘み:★★★☆☆(冷めるとなおよし)
- 渋み:☆☆☆☆☆(とてもクリーン、ネルでスッキリ)
- 風味:★★★★☆(コーヒー感がしっかり)
- コク:★★★★☆(ボディ感しっかり)
- 香り:★★★☆☆(強くはない。)
- 後味:★★★★☆(スッキリ、嫌な感じが残らない)
- 総合:★★★★☆(リピートしてまた飲みたい)
■ケニア・ガチラゴABの個人的備忘録
- 苦味:★★★★☆(癖のある苦味)
- 酸味:★★★☆☆(コッテリ系の酸味)
- 甘み:★★☆☆☆(アフターに残る甘み)
- 渋み:★☆☆☆☆(微粉が少し渋みとなるのか。後半に感じる)
- 風味:★★★☆☆(香りはよいがそれほど強いわけではない)
- コク:★★★☆☆(ケニアらしい苦味とコク)
- 香り:★★☆☆☆(強くはない。)
- 後味:★★★☆☆(それほど残らない)
- 総合:★★★☆☆(自分の好みではないが、おいしいコーヒーです)
.
珈琲きゃろっとさんのオンラインストアはこちらから
https://coffeecarrot.jp/
コメント